特集 すぐそこにある心血管エマージェンシー
急性冠症候群：まずはここをおさえる
不安定狭心症に対する早期診断と初療
北田 諒子
1
,
江原 省一
1
Ryoko KITADA
1
,
Shoichi EHARA
1
1大阪市立大学大学院医学研究科循環器内科学
キーワード：
不安定狭心症
,
安定狭心症
,
非ST上昇型急性冠症候群
Keyword:
不安定狭心症
,
安定狭心症
,
非ST上昇型急性冠症候群
pp.1273-1275
発行日 2017年12月1日
Published Date 2017/12/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_naika120_1273
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Summary
▪2012年の欧米のガイドライン以降，心筋壊死マーカーが上昇する心筋梗塞と正常範囲におさまる狭心症が明確に分類された．
▪心筋梗塞は，心電図上ST上昇を伴うST上昇型急性心筋梗塞（STEMI）とST上昇を伴わない非ST上昇型急性心筋梗塞（NSTEMI）に細分されたが，不安定狭心症（UAP）と安定狭心症（SAP）の鑑別には注意深い病歴の聴取が最も重要であり，診断の大略はこれにより決まるといっても過言ではない．
▪NSTEMIとUAPは初診時では鑑別困難なため非ST上昇型急性冠症候群としてまとめて扱われることが多い．
© Nankodo Co., Ltd., 2017
