連載 外科医のためのビッグデータ利活用入門
第3回 データベース研究の立案とその実際
山本 博之
1
,
遠藤 英樹
2
,
隈丸 拓
3
H. Yamamoto
1
,
H. Endo
2
,
H. Kumamaru
3
1東京大学医療品質評価学講座
2慶應義塾大学医療政策・管理学教室
3東京大学医療品質評価学講座
キーワード:
リサーチ・クエスチョン
,
アウトカム
,
バイアス
Keyword:
リサーチ・クエスチョン
,
アウトカム
,
バイアス
pp.55-58
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_55
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臨床現場では日々疑問が生み出されている.大きな方針から細かい集団の意思決定まで,現実にはガイドラインに記載がないような事柄に直面する.そのような疑問に答えることができるのが臨床疫学研究であるが,すでに構築済みのデータベースを用いることで研究を効率的に行うことが可能となる.しかし,その疑問,すなわちいわゆるクリニカル・クエスチョンを明確化し,データベースの状況とすりあわせて実現可能な形に落とし込み,リサーチ・クエスチョンを作り上げていく作業には,一定の経験が必要である.
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