1枚のシェーマ
両側横隔神経を合併切除した若年者Ⅳ期非定型胸腺カルチノイド
樋田 泰浩
1
1藤田医科大学先端ロボット・内視鏡手術学
pp.100
発行日 2024年2月1日
Published Date 2024/2/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu77_100
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症例は20歳台・女性.上大静脈の閉塞,左鎖骨上窩,深頸部,腋窩に広範なリンパ節転移,中葉転移を認め,両側横隔神経と左迷走神経,反回神経への浸潤があり,腫瘍摘除による呼吸不全が危惧された.また,広範なリンパ節郭清と静脈切除によりコントロール困難な左上肢浮腫出現の懸念もあったが,完全切除を企図した手術を施行した(図1).
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