胸部外科医の散歩道
外科医の春夏秋冬
夏越 祥次
1
1医療法人玉昌会加治木温泉病院
pp.726
発行日 2022年9月1日
Published Date 2022/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu75_726
- 販売していません
- 文献概要
10年以上前のことですが,先輩と二人で忘年会をしていた時,日本には春夏秋冬があり,それぞれの季節で趣のある風情,食物,スポーツなどを楽しむことができ,ありがたいことだという話になりました.人生にも春夏秋冬があり,当時の私は10月の体育の日に相当し,一生懸命に走らなければならない時期であり,先輩は開業医として長い間地域貢献をしてきたので,勤労感謝の日に相当するということになりました.人生を春夏秋冬に例えると,春は「青春」で,青には未熟という意味があり,将来のことを準備する時期です.夏は「朱夏」で,人生を楽しみ謳歌する時期として,青春時代に芽吹いた希望や志を育て成熟させる時期にあたります.秋は「白秋」と呼ばれ人生の実りを収穫する時期で,続く冬は「玄冬」と言い,人生の中で一番の成熟を迎え,次世代に伝承する時期と言われます.
© Nankodo Co., Ltd., 2022