Japanese
English
臨床研究
扁平上皮癌を除く食道腫瘍の臨床病理学的検討
Clinicopathological study on primary tumors of the esophagus besides squamous cell carcinoma
夏越 祥次
1
,
吉中 平次
1
,
喜入 厚
1
,
馬場 政道
1
,
福元 俊孝
1
,
愛甲 孝
1
,
島津 久明
1
Shoji NATSUGOE
1
1鹿児島大学医学部第1外科
pp.1237-1243
発行日 1987年7月20日
Published Date 1987/7/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407209775
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はじめに
食道に原発する腫瘍はほとんどが扁平上皮癌である.それ以外の悪性腫瘍でも臨床症状は扁平上皮癌に類似し,切除標本の病理学的所見で初めて診断が確定されることが少なくない.一方,良性腫瘍は無症状のものが多いが,診断技術の進歩によつて発見される機会がふえ,治療面でも手術が比較的安全に行われるようになつたこともあり近年切除症例の報告が増加している.今回,教室の15年間の原発性食道腫瘍のうち扁平上皮癌以外の腫瘍について検討したので,これらの中から比較的稀とされる症例を提示し若干の文献的考察を加え報告する.
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