特集 いまだからこそ見直される乳房温存手術
乳房部分切除術と形成外科的手技の併用による手術手技の実際
喜島 祐子
1
,
平田 宗嗣
1
,
引地 理浩
2
,
内海 俊明
2
,
新田 吉陽
3
,
夏越 祥次
3
1藤田医科大学一般外科・乳腺外科
2藤田医科大学乳腺外科
3鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科
キーワード:
oncoplastic breast surgery
,
乳房部分切除術
,
整容性
Keyword:
oncoplastic breast surgery
,
乳房部分切除術
,
整容性
pp.1667-1677
発行日 2019年11月15日
Published Date 2019/11/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001446
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乳房部分切除術時に実践されるOBS(oncoplastic breast surgery)は,腫瘍制御と整容性を同時に兼ね備えた外科治療として,近年欧米を中心に普及してきた。そのなかでもとくに,乳房部分切除術時に整容性を目的として,余剰な皮膚や乳腺組織を切除し,乳房縮小・固定術を応用した乳頭乳輪の移動を行うOBSは,ときに対側乳房にも形成手術を加えることで,さらに整容性に優れた治療となる1-3)。わが国では乳房縮小固定術を応用した手技は,欧米ほどは普及していないものの学会や論文での報告が散見されるようになってきた4-10)。
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