増刊号 ERAS時代の周術期管理マニュアル
Ⅳ 術中・術後合併症とその管理
3.呼吸器系
肺炎
内門 泰斗
1
,
奥村 浩
1
,
夏越 祥次
1
Yasuto UCHIKADO
1
1鹿児島大学消化器・乳腺甲状腺外科学
pp.264-267
発行日 2014年10月22日
Published Date 2014/10/22
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1407200051
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最近の知見と重要ポイント
□周術期の肺炎は,頻度も高く重篤化しやすい.周術期の肺炎予防,および早期発見と迅速かつ適切な治療により重篤化を回避できることはいうまでもない.
□2012年に改定されたERASのガイドライン1〜3)では,手術4週間前からの禁煙や術後疼痛コントロール,インスリンを含めた高血糖予防の項目が追加された.
□ERASを導入することにより,入院前のガイダンスで,患者自身が禁煙の必要性を自覚し,口腔ケア,呼吸器リハビリテーションを積極的に受けるようになる.
□また術後には,積極的な疼痛コントロールや適切な血糖管理を行うことにより,周術期の肺炎が予防可能となる.
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