訪問看護ステーション管理月誌・3
総合病院MSWの業務日報より―地域に根ざした援助の春夏秋冬
清崎 由美子
1
1医療法人財団石心会訪問看護ステーション
pp.210-211
発行日 1999年3月15日
Published Date 1999/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688902309
- 有料閲覧
- 文献概要
JR川崎駅をはさんで位置する幸区と川崎区は,川崎市南部地域と呼ばれ.低所得者層の多い地域です.このJR川崎駅の改札口周辺には,夕方になると段ボールの家が並び始めます.そう,ここはホームレスで有名な場所でもあります.アゼリアという名の地下街は,夜10時には閉鎖されるので,駅のホールの場所取りにあぶれてしまった人達は,しかたなく周囲の公園等に移動しますが,冬の寒空に耐えられなくなったら,病院へ暖かさを求めてやって来ます.時に寒さや空腹で行き倒れになり,救急車で運ばれる人もいます.
私の所属する医療法人財団石心会には,2つの総合病院があり,そのうちのひとつである川崎幸病院は,JR川崎駅から徒歩15分の場所にあります.だから,先のような患者が多くやって来ます.
Copyright © 1999, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.