胸部外科医の散歩道
「禍いを転じて福と為」さなければならない!
瀬戸 泰之
1
1東京大学医学部附属病院
pp.296
発行日 2021年4月1日
Published Date 2021/4/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu74_296
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2020年は新型コロナウイルスに明け暮れた1年となってしまいました.影響を受けていない業種は皆無と思われます.しかも,その影響は一時的,一過性ではなく,今後の生活様式や職業形態をも変容させてしまうくらいのものであることも間違いありません.とすれば,現状は当座を乗り切ることで精一杯ですが,将来に向けてはある意味開き直って,「禍いを転じて福と為す」という考え方が必要でしょうし,またそうしなければならないと考えています.もちろん「転じる」ことすら困難な業種もあると思いますが,まずは健康第一,からだが資本です.国民の健康を守ることを第一としている我々は,少なくとも現行の医療水準を維持することを念頭に置き,かつ優先すべきであると考えています.
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