連載 在宅ケア もっとやさしく、もっと自由に!・130
「災い転じて福となす」ために
秋山 正子
1,2,3
1株式会社ケアーズ 白十字訪問看護ステーション・白十字ヘルパーステーション
2暮らしの保健室
3マギーズ東京
pp.562-563
発行日 2020年7月15日
Published Date 2020/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688201486
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コロナ禍で、地域で暮らす高齢者たちは、毎日のテレビでの報道を見ながらさまざまな自衛策を編み出し、自粛行動を徹底しています。「今の時期、大きな病院に行くとウイルスに感染するかもしれない」。そんな思いから、ちょっとしたことで病院へ行くことを避ける「受診控え」をする人がちらほらと出てきました。中には、定期的に飲んでいる薬がなくなっても、受診を差し控えている人もいます。
それが本人にとって悪い方向に向かっているのであれば何か手立てを考えねばなりませんが、逆に良い方向に進むこともあり得ます。私も、大病院で各診療科にかかっていたある老婦人が、コロナ禍による受診控えをきっかけに薬剤が整理され、減薬に成功したケースに出会いました。
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