連載 A子とともに(コント)・13
福壽草
關口 修
pp.36-37
発行日 1953年1月15日
Published Date 1953/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907226
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出入る人達の様々な姿が,めまぐるしく映る壁鏡。カウンターの後の青磁いろのカーテン。窓ぎわの植木鉢……シヤンデリアには金の釦のついた紅白のリボンが長く垂れて,初春の氣分を漂わしている二人の前に註文の珈琲を置いて女給が立ち去ると,F子が
(あのねA子さん,私困つちやつたの。寳は……)
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