1枚のシェーマ
大きな上縦隔腫瘍に対する鎖骨上窩アプローチの応用
佐藤 之俊
1
1北里大学呼吸器外科
pp.424
発行日 2018年6月1日
Published Date 2018/6/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kyobu71_424
- 有料閲覧
- 文献概要
- サイト内被引用
胸郭上口付近の縦隔腫瘍の切除は,操作空間が狭く,神経や血管が入り組んでいるため,操作に注意が必要である.本例は右上縦隔の腫瘍で大きさが5 cmを越え,結核性胸膜炎の既往と胸膜の広範な肥厚があり,肺尖部の強固な癒着が考えられた.そのため,胸腔鏡アプローチでは操作困難と判断し,鎖骨上窩アプローチに胸骨柄切離を加えて切除術を施行した.
© Nankodo Co., Ltd., 2018