発行日 2009年9月1日
Published Date 2009/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/J00349.2009346683
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41歳女性。患者は検診にて胸部異常陰影を指摘され、著者らの施設へ来院となった。所見では胸部X線で左肺尖部に35mmの腫瘤陰影が認められ、胸部CTではTh1、Th2椎体左側に接する辺縁平滑で造影効果のない内部均一な腫瘍がみられた。腫瘍はMRI T1強調画像で等信号、T2強調画像で高信号を呈した。以上より、本症例は神経原性腫瘍と診断され、胸腔鏡下および鎖骨上窩アプローチを併用して腫瘍摘出術が施行された。その結果、病理組織学的にAntoni A型の神経鞘腫と診断され、術後は左上腕内側に軽度のしびれ感を認められたが、術後6ヵ月には消失した。
©Nankodo Co., Ltd., 2009