特集 症状マネジメント ~症状のメカニズムを理解し,ケアに活かす!~
しびれ ~治療期~
片岡 綾華
1
Ayaka KATAOKA
1
1東京科学大学大学院保健衛生学研究科博士課程看護先進科学専攻/がん看護専門看護師
pp.242-247
発行日 2025年5月1日
Published Date 2025/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango30_242
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事例紹介
40代,女性,卵巣がん,一人暮らし,契約社員(パソコン作業)として就業中.
子宮全摘手術後,TC(パクリタキセル/カルボプラチン)療法6サイクルが予定されていた.2回目の治療が終わった頃から手のしびれが急に強まり,治療を継続することに患者は迷いを感じていた.2ヵ月後に職場の大事な筆記試験を控えていたため,しびれがさらにひどくなったら試験が受けられなくなるのではないか,今後仕事も継続できなくなるのではないかという不安を抱えていた.

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