特集 これだけは知っておきたい診断のポイント
VII.神経糸
2.しびれの見分け方
しびれ
佐々木 智也
1
1東大物療内科
pp.1225-1226
発行日 1972年7月5日
Published Date 1972/7/5
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1402204262
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- 文献概要
しびれに対応する症状の範囲
"しびれ"とは本来の学術語ではないので,患者が主訴としてこの言葉を使用している場合に,臨床家はどのように考えるべきかを述べたい.
日本語は語いも豊富で美しい言葉ではあるが,きわめて漠とした内容の単語が多い.ここにとり上げた"しびれ"はその代表的なもので,自覚的身体異常の表現としてきわめて多くの面をもっている.私が入局した当時,患者が"しびれ"があると訴えたら,その訴えを無理に個々の症状にあてはめず,Schibiregefühlと記録し,その次にその内容を分析的に聞け,といわれたことを思い出す.
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