連載 がん患者の“食べる”に寄り添う ~食べることをあきらめない~ 【7・最終回】
食べるよろこびは,生きるよろこび!
吉田 恵理子
1
,
柴田 敦巨
2
1長崎県立大学看護栄養学部看護学科
2猫舌堂
pp.92-96
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_92
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はじめに
2023年1-2月号からスタートした本連載「がん患者の“食べる”に寄り添う ~食べることをあきらめない~」は,歯科医師,看護師,管理栄養士など,がん患者の“食べる”に寄り添う多職種がさまざまな角度から“食べる”ということについて考えてきました.第7回(最終回)では,看護師であり,自身のがんの治療経験から“食べる”の大切さを再認識し,情報発信を続けている柴田敦巨氏との対談をとおして,「がん患者の“食べる”」について考えてみたいと思います.
柴田敦巨氏の紹介
24年間,看護師として病院勤務(外来化学療法室での勤務経験あり).2014年に耳下腺がん(腺様囊胞がん)に罹患し,手術と化学放射線治療を経験される.
治療の過程で,柴田氏は食べることなどQOLの変化から,心理社会的な影響を受け,同じ境遇の仲間たちと出逢い,当事者になったからこその視点に新たな価値があることを知る.これらの経験を生かし2020年に株式会社猫舌堂を設立.現在も「生きることは食べること」をコンセプトに,すべての方が食べるよろこびを感じられるきっかけづくりを提供している.
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