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投稿 研究報告
がん看護外来に対する医師の認識
Physicians' perception of outpatient cancer nursing clinic
峯川 美弥子
1
,
鈴木 香緒理
2
,
小林 礼実
3
,
飯岡 由紀子
4
Miyako MINEKAWA
1
,
Kaori SUZUKI
2
,
Ayami KOBAYASHI
3
,
Yukiko IIOKA
4
1横浜創英大学看護学部
2東邦大学看護学部
3元東京女子医科大学看護学部
4埼玉県立大学保健医療福祉学研究科・研究開発センター
pp.690-697
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_690
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がん患者を診察している医師が,がん看護外来をどのように認識しているのか明らかにすることを目的として,がん看護外来をよく活用する医師5名を対象に,半構成的インタビュー調査を実施した.データを内容分析した結果,8つのカテゴリ,20のサブカテゴリが示された.がん看護外来を活用している医師は,がん看護外来は【患者と医師の間に入ってすき間を埋めてくれる】【患者の精神的・社会的な悩みを支援している】【患者のことを相談できる】【サポートしてくれることで診療時間を確保できる】と,がん看護外来の有用性を認識していた.また,【がん看護外来を担う人材が不足している】【がん看護外来の活動の周知が不十分である】【がん看護外来に携わる人材のレベルを向上させる必要がある】【がん看護外来は収益面や患者満足度の評価がしにくい】というがん看護外来の課題を認識していた.以上のことから,医師の認識を改善し,がん看護外来がより活用されるためには,がん看護外来に携わる人材を充足させること,人材のレベルを向上していくこと,院内の医師をはじめとした他職種へ活動を周知することの必要性が考えられた.
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