調査報告
女子高校生の看護に関する認識
板倉 美津子
1
,
北村 不二子
1
,
田所 純子
1
,
畑谷 有子
1
,
花谷 ちづ子
1
,
林 杜喜雄
1
,
吉田 らく
1
1大阪大学医療技術短期大学看護科
pp.39-55
発行日 1970年8月25日
Published Date 1970/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663906365
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Ⅰ はじめに
「看護の概念と定義」というゼミナールテーマで,われわれは看護とは何をなすことであり,その独自性はどこにあるのか,また医師の行なう診療行為と看護との結びつきは,どこにどうあるのかなどについて研究してきた。
しかしこの膨大なる課題を追求してゆく時,常にわれわれの前に立ちふさがる壁があった。それは看護婦に対する社会の風評である。われわれが「看護の概念と定義」を確立させるため,努力しなければならないのは,当然のことであるが,一般の人達の意識のなかにある看護観を十分に理解していなければ,今後これを確立してゆく過程において,何か重要なものを見逃すのではないかという危険を感じた。
Copyright © 1970, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.