特集 がん患者の療養の場の移行支援 ~アセスメント&社会資源の活用例~
実践編①臨床経過パターン別:よくある患者の療養の場の移行支援の実際
看取りが近くなり,自宅での療養を希望している患者
德谷 理恵
1
Rie TOKUTANI
1
1ピースホームケアクリニック・ピースホームケアクリニック京都/がん看護専門看護師
pp.631-634
発行日 2024年11月1日
Published Date 2024/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango29_631
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はじめに
外来通院治療中のがん患者の当院への訪問診療依頼は少しずつ増えている.患者が病状進行により通院が困難となり,積極的治療の中止や苦痛症状のマネジメントが必要となり,家での看取りを考えていく時期において,治療医や外来看護師とともに在宅医や訪問看護師が伴走することで生活の質が向上し意思決定支援をスムーズに行うことができる.外来化学療法中の患者で,在宅での緩和ケアが主軸となっていった患者への介入を紹介し,在宅緩和ケアへ支援が移行していく時期に必要な視点を考えたい.
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