けんさアラカルト
近くて疎遠な看護と検査
井部 俊子
1
1聖路加国際病院内科病棟
pp.272
発行日 1987年3月1日
Published Date 1987/3/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1543204028
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■互いに疎遠な看護と検査
私は看護大学を卒業して臨床に勤務する看護婦です.もう17年になります.けれども,14巻も出版されている『検査と技術』という雑誌を知ったのは,この原稿の依頼があったときでした.逆に,おそらく検査技師の方々も,例えば『看護学雑誌』や『看護研究』や『看護教育』や『ナースステーション』などという雑誌があることをご存じないのではないでしょうか(上述した雑誌は医学書院から発行されているものです.もちろん,看護の専門誌はほかにも多くあります).
そういえば,臨床検査技師には女性が多いように思います.看護婦も今のところ女性が圧倒的です.男性の看護婦は看護士と称しますが,彼らは差別だと怒っています.なぜなら,聖路加看護大学の入学資格の一つに女性であることという条件があるからです.
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