特集 化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN) ~しびれに悩む患者に,なにができるか~
Ⅱ.アセスメント
CIPNの特徴とアセスメント
細川 舞
1
Mai HOSOKAWA
1
1岩手県立大学看護学部,東北大学大学院医学系研究科保健学専攻博士後期課程/がん看護専門看護師
pp.545-548
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_545
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はじめに
化学療法誘発性末梢神経障害(chemotherapy induced peripheral neuropathy:CIPN)は,感覚神経障害,運動神経障害,自律神経障害に分類される(図1)1).この中でも感覚神経障害が主に出現し,化学療法のレジメンによっては運動神経障害や自律神経障害を伴うこともある.実際の臨床ではこれらの症状が複合的に出現するため,厳密に区別することがむずかしい場合もある,しかしCIPNを見逃さずアセスメントするためには,これらの神経障害がどのように現れるのかを知り,症状の有無を具体的に患者に問いかけていくことが必要である.
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