特集 化学療法誘発性末梢神経障害(CIPN) ~しびれに悩む患者に,なにができるか~
Ⅱ.アセスメント
CIPNのアセスメント尺度
神田 清子
1
Kiyoko KANDA
1
1新潟県立看護大学
pp.541-544
発行日 2023年7月1日
Published Date 2023/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_541
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はじめに
残念ながら化学療法誘発性末梢神経障害(chemotherapy-induced peripheral neuropathy:CIPN)をアセスメントするための普遍的で統一された尺度はない1,2).しかし,国内外で発刊されているCIPNガイドライン3-5)では,有害事象共通用語規準(Common Terminology Criteria for Adverse Events:CTCAE)のグレード評価に基づき,治療アルゴリズムができている.本稿では,適切にアセスメントをして支援につなげるために有効な尺度として,CTCAE,世界各国で広く使用されているFACT-GOG-Ntx6)や著者らが開発した包括的評価尺度7),および神経障害を測定する簡便なNRSとVASについて解説する.
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