リレーエッセイ がん看護CNS回想記 ~私の歩んできた道とその中での成長につながった体験~ 【新連載】
第1回 取得5年以内
“one and only”の役割を全うする
福田 麻実
1
Mami FUKUDA
1
1JA秋田厚生連由利組合総合病院 地域連携センターがん看護支援室/がん看護専門看護師
pp.50-51
発行日 2023年1月1日
Published Date 2023/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango28_50
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自己紹介
私は2018年に秋田大学大学院を修了し,同年がん看護専門看護師の認定を受けました.サブスペシャリティは緩和ケア.現在は,秋田県南部沿岸の約10万人の医療圏内人口を対象としている急性期基幹中核病院(606床,地域がん診療病院)の地域連携センターがん看護支援室に所属しています.私の役割は「がん看護の質を高める」ことであり,外来・入院・診療科を問わず,がんと診断された患者・家族の思いが治療や療養に反映されるよう,意思決定支援など心理社会面のケアを中心に組織横断的な活動をしています.職位は看護主任であり,緩和ケアチームのメンバーでもあります.
OCNSを目指すきっかけの1つは,多重課題による疲弊状態.防衛機制として「逃避」でなく,「昇華」を目指し,「私ばっかりたいへん!逃げ出したい!」から「私にしかできないことを探してみよう!」とベクトルを変え,大学院生活に飛び込みました.価値の置きなおしを伴う壮絶な日々を越え,CNSのバッジを手にしたときは大げさでなく「夢は叶うんだ」と心底うれしかったです.
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