症例検討 麻酔歴に問題がある患者のインフォームドコンセントと麻酔 3
覚醒遅延を起こした患者
コミュニケーション能力も活用して患者一人一人にあったonly oneの麻酔を
大久保 潤一
1
,
須加原 一博
1
OKUBO, Junichi
1
,
SUGAHARA, Kazuhiro
1
1琉球大学医学部附属病院 麻酔科
pp.1002-1005
発行日 2010年10月1日
Published Date 2010/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.3101101050
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手術終了後に麻酔からの覚醒が遅れることは,日々の診療でまれに遭遇する。いずれは覚めるからと思ってはいても,一方で,時間の経過とともに不安に襲われ,頭の中では無意識に覚醒遅延の原因を検索していたりするものである。術後の覚醒遅延の原因には,単なる麻酔薬の過量投与だけではなく,術前には判明していなかった基礎疾患や,器質的な病変が隠れていることもある。今回,覚醒遅延と麻酔説明について述べる。
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