What's your diagnosis?・22
Not only“Striated”but“Smooth”...
谷口 洋貴
1
,
曽我 圭司
1
,
井関 太美
,
酒見 英太
1
Hirotaka Taniguchi
1
,
Keiji Soga
1
,
Tami Iseki
,
Hideta Sakemi
1
1独立行政法人国立病院機構京都医療センター
pp.825-827
発行日 2004年10月1日
Published Date 2004/10/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1414101032
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病歴
患者は50歳の女性,主婦.30歳時より“SLE(全身性エリテマトーデス)”として,他科にて投薬なしで経過観察されていた.47歳時より,近位筋優位の筋力低下・微熱・レイノー症状が生じたため,当科外来へ対診となった.抗Jo-1抗体陰性であったが,抗核抗体陽性とCPK,血沈上昇を認め,間質性肺炎の合併もあり,多発性筋炎の診断のもとステロイドなどの薬物治療を行っていた.
ステロイド漸減中の2003年2月(49歳時)より筋肉痛の増悪,CPK・LDHの上昇が認められ,ステロイド増量を行った.その頃より腹部膨満を訴えるようになった.腹痛・嘔気・嘔吐はなかったが,腸蠕動音の低下も認めたため塩化ベタネコール・ジスチグミン・緩下薬などを投与したところ,腹部膨満はコントロールできた.
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