リレーエッセイ “がん看護CNS”奮闘中! ~活動の場の開拓について考える~ 【6・最終回】
第6回 地域での活動の場を開拓する
患者と家族の「その人らしく生きていく」ことを支援する
長尾 充子
1
Atsuko NAGAO
1
1あるふぁ訪問看護ステーション/がん看護専門看護師,緩和ケア認定看護師
pp.792-793
発行日 2022年11月1日
Published Date 2022/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_792
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自己紹介
私は緩和ケア認定看護師として,大学病院の緩和ケアチームの立ち上げからチーム活動にかかわってきました.3年間の緩和ケアチーム活動で,診断・治療期から終末期まであらゆる病期の患者や家族とかかわる中で,どのような状況においても「その人らしさ」を大切にした看護がしたいと思うようになりました.そのために最新の知識とがん看護について幅広い視点で学ぶ必要があると考え,がん看護専門看護師になることを目指しました.
がん看護専門看護師のライセンスを取得し,通院治療センターやがん相談,地域との連携に関する業務を通じて生活の場でのがん看護のあり方を考えるようになりました.生活の場で「その人らしく生きていく」がん患者と家族を支えるためには,地域でこそ,がん看護専門看護師として支援していくことが必要だと思いました.そこで8年前に起業し訪問看護ステーションを始めることにしました.
© Nankodo Co., Ltd., 2022