Japanese
English
特集 家族支援を考える
発達障害のある人の家族への支援
Support for Families of People with Developmental Disorders
吉川 徹
1,2
Toru Yoshikawa
1,2
1愛知県医療療育総合センター中央病院子どものこころ科(児童精神科)
2あいち発達障害者支援センター
1Aichi Developmental Disability Center Central Hospital, Aichi, Japan
キーワード:
発達障害
,
developmental disorder
,
家族支援
,
family support
,
ペアレント・トレーニング
,
parent training
,
ピアサポート
,
peer support
Keyword:
発達障害
,
developmental disorder
,
家族支援
,
family support
,
ペアレント・トレーニング
,
parent training
,
ピアサポート
,
peer support
pp.407-414
発行日 2022年4月15日
Published Date 2022/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1405206592
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抄録 発達障害のある子どもの育児には,多数派の子どもの育児と比較するとより多くの大人の時間,気力,体力,経済力を要する場合が多い。このため発達障害のある子どもを育てている家族に対しては,マンパワーの確保,知識とスキルの伝達,気持ちの支えなど複数の観点からの評価と実際の支援とが必要となる。また特に気持ちの支えに関しては,専門家による支援のみでこれを充足することは難しく,ピアサポートを含む形での相補的な支援がなされることも期待される。家族が安心して地域を頼ること,家族が自分の人生を楽しむことが,ひいては子どもと家族の「こじれ」を防ぐ決め手になるのではないだろうか。本稿では家族の負担軽減に主眼を置き,発達障害のある子どもの育児に必要な家族支援について整理を試みたい。その上で成人期の発達障害者の家族に必要な支援についても,考察してみたい。
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