連載 印象に残ったリハビリテーション事例
生きる喜び―「助かった命を無駄にしないように生きていこう」
伊勢 眞樹
1
1倉敷中央病院リハビリテーション科
キーワード:
頸髄損傷
,
生きる喜び
,
障害
Keyword:
頸髄損傷
,
生きる喜び
,
障害
pp.1016-1019
発行日 2008年10月10日
Published Date 2008/10/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1552101366
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FMさんは,昭和X年に富山県に生まれ,昭和X+15年4月に倉敷市内の高等学校に入学されました.中学時代から得意の水泳を続け,地区大会にも出場するほどの成績で,学業も殊のほか優秀でした.しかし,2年生の夏休みの練習中に飛び込みで第4頸椎を脱臼し,第5頸髄節レベル以下の四肢麻痺の状態になりました.1年3か月の入院を経て,昭和X+17年11月に元の高等学校へ復学され,昭和X+19年3月に卒業されました.卒業後は理学療法士(PT)の勧めで始めた絵画や書を続け,現在は芸術家協会の協会画家として,また,書でも師範の資格を獲得し,地区の小学校などで多くの講演や展示会などで意欲的に活動されています.
以下の文章は,FMさんの講演1)の内容の一部で,了承を得て掲載するものです.
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