特集 明日から使える免疫関連有害事象マネジメント ~免疫チェックポイント阻害薬の看護ケア~
第Ⅲ章 免疫関連有害事象マネジメント ~事例で学ぶ気づきのポイントとケアの実際~
【事例】 大腸炎,下痢
小林 一男
1
1がん研有明病院薬剤部
pp.166-170
発行日 2022年2月15日
Published Date 2022/2/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango27_166
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事例紹介
事例 70歳代,男性,胃がん
合併症と既往歴
高血圧,高脂血症
現在の状況
再発胃がんの3次治療として,オプジーボ®(ニボルマブ)が導入された.外来下で初回投与後,明らかな副作用は生じず,帰宅した.4コース目day 12,患者本人から,「下痢止めを使っているけど,下痢が1日6回あって止まらない」と当院へ連絡があった.翌日day 13に受診し,精査の結果,緊急入院となった.以下の薬剤を内服していた.
ニフェジピンCR錠20 mg,1日1回朝食後,1回1錠
ランソプラゾールOD30 mg,1日1回朝食後,1回1錠
酸化マグネシウム錠250 mg,1日3回毎食後,1回2錠
検査結果
day 13の血液検査結果:LD 567 U/L,AST (GOT) 46 U/L,ALT (GPT) 56 U/L,γ-GTP 119 U/L,ALP (IFCC) 234 U/L,T-Bil 0.6 mg/dL,BUN 35.6 mg/dL,Cr 0.92 mg/dL,eGFR 46.9 mL/分/1.73m2,CRP 9.5 mg/dL,WBC 11.2×103 個/μL,Hb 10.1 g/dL,Na 139 mEq/L,K 3.2 mEq/L,Cl 112 mEq/L,TP 6.1 g/dL,Alb 3.1 g/dL
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