特集 研究を活かしケアにつなぐ看取りのエビデンス
在宅での看取り
田中 智之
1
,
若松 冬美
2
Tomoyuki TANAKA
1
,
Fuyumi WAKAMATSU
2
1(株)Le-caldo訪問看護ステーショントータルケア入間ジョンソンタウン/がん看護専門看護師
2(株)Le-caldo訪問看護ステーショントータルケア小手指
pp.698-700
発行日 2021年11月1日
Published Date 2021/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_698
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
死亡場所の希望と現状
日本におけるがん患者の自宅死亡の割合は,2019年に12.3%となり,2005年から6.6%増加した1).一方,終末期の療養に関して国民を対象とした調査では,末期がんの状態でも47.7%が自宅で過ごすことを希望しており,さらに自宅で療養したいと希望した内の69.2%は自宅での死亡を希望している2).がん患者の自宅での看取りが増えてはいるが,患者の希望する療養の場とその実際には,まだ大きな差がある.
© Nankodo Co., Ltd., 2021