特別記事 地域在宅ケアを考える・4[座談会]
在宅で看取るという選択
蛭田 みどり
1
,
尾崎 梓
,
島本 多江
,
前川 佳子
,
宮崎 経生
,
三井 ひろみ
1ケアタウン小平訪問看護ステーション
pp.387-393
発行日 2008年5月15日
Published Date 2008/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1401101323
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蛭田(司会) 本日は,「ケアタウン小平クリニック」を利用して,在宅でご家族を看取られた経験をお持ちの方々においでいただきました.昨年4月から施行された「がん対策基本法」からもわかりますように,国のほうでも在宅の緩和ケアに力を入れております.しかし,まだまだ家で看取るということを経験された方が少ないのが現状です.今回皆さんからお話をいただくことで,これから在宅ケアを普及させるには何が必要なのかを考えてみたいと思います.最初に自己紹介からお願いします.
島本 島本多江と申します.私は主人を2007年7月に看取りました.病名は脳腫瘍です.途中入院していた時期もありますが,1年3か月ほど在宅療養をしていました.子どもは3人で,上の子が会社員,真ん中が大学生,下は中学3年生という家族構成です.
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