特集 第2回懸賞論文 大賞発表! 家(うち)で看取った“あの人”のこと
【入選】
在宅ターミナルの看取りについて
大橋 奈美
1
1ハートフリーやすらぎ訪問看護ステーション
pp.756-759
発行日 2015年9月15日
Published Date 2015/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1688200281
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
Sさん訪問のきっかけ
Sさんは79歳、要介護1で、一人暮らしでした。総合病院を退院したのち、インシュリンの治療管理と食事指導のために、その病院付属の訪問看護ステーションから週1回訪問看護を受けていました。ヘルパーステーションからは週2回家事援助が入っていました。
ある日、ヘルパーステーションのケアマネジャーから「Sさん担当の訪問看護ステーションを貴ステーションに変更したい」と電話が入りました。理由は、Sさんはあんぱんが大好きなのに、看護師に「食べたらあかん!」と怒られたからといいます。Sさんが「自分の体やのになんでえらそうに看護師に言われなあかんのや。訪問看護、断ってくれ!」と言われたため、私の訪問看護ステーションへ依頼が入りました。
Copyright © 2015, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.