JJN Essay
在宅で義母を看取って
柿本 久美子
1
1兵庫県立加古川病院看護部
pp.578-581
発行日 1999年6月1日
Published Date 1999/6/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661905863
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安らかな眠り
自宅で寝たきりだった義母が1998(平成10)年4月10日早朝,息を引き取っていました.享年83歳でした.目ざめの顔を拭こうと部屋に入ると,体はまだ温かで,いつもと変わりなく眠っているかのようでした.昨日まで私と夫,夫の姉,訪問看護婦とで世話してきたのに,最後は誰に看取られることなく,1人きりの旅立ちとなってしまいました.
元気な間は,義母の生き方について気にとめることもなく,お互い過度に干渉し合うこともなく,1つ屋根の下で暮らしていました.しかし,亡くなったあとでは遅すぎたのですが,老いて死を迎える義母の姿勢に感銘し,畏敬の念をいだかずにはいられませんでした.ここに,義母の介護についてまとめてみます.
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