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投稿 研究報告
初回化学療法を受けるstage Ⅳ肺がん患者の入院初日に抱える思いと看護へのニーズ
Thoughts and nursing needs on the first day of hospitalization in stage Ⅳ lung cancer patients to introduce of initial chemotherapy
中村 和美
1
,
伊勢 圭則
2
,
橋本 千尋
3
,
塚原 美香
4
,
久保田 美紀
5
,
浅海 くるみ
6
,
村上 好恵
7
Kazumi NAKAMURA
1
,
Yoshinori ISE
2
,
Chihiro HASHIMOTO
3
,
Mika TSUKAHARA
4
,
Miki KUBOTA
5
,
Kurumi ASAUMI
6
,
Yoshie MURAKAMI
7
1東邦大学医療センター大森病院1-4病棟/緩和ケア認定看護師
2東邦大学医療センター大森病院1-4病棟
3東邦大学医療センター大森病院1-4病棟
4東邦大学医療センター大森病院1-4病棟
5東邦大学医療センター大森病院1-4病棟
6東京工科大学医療保健学部看護学科地域・在宅看護学領域在宅看護学
7東邦大学看護学部がん看護学研究室
キーワード:
肺がん
,
初回化学療法
,
患者の思い
,
看護へのニーズ
Keyword:
肺がん
,
初回化学療法
,
患者の思い
,
看護へのニーズ
pp.561-566
発行日 2021年7月1日
Published Date 2021/7/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango26_561
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【目的】stage Ⅳの肺がん診断告知後に,完治という可能性が低い状況で初回化学療法導入を意思決定した患者の入院初日に抱える思いと看護へのニーズを明らかにする.
【方法】2016年10~11月の期間に,がん診療連携拠点病院Aにて,非小細胞肺がんstage Ⅳで初回化学療法導入のため入院して初回治療を終了し,身体状況について医師の許可が下りた患者4名を対象に,半構造化面接を実施し,質的帰納的に分析した.
【結果】分析の結果,45のコード,13のサブカテゴリー,6のカテゴリーが得られた.患者は,病気について絶望や落胆した状態ではなく,初回化学療法に対して効果を期待するという前向きな思いを抱いて入院してきていた.さらに,治療による副作用や治療スケジュールなどについて看護師からの情報提供を求めていた.
【結論】疾患や治療に対する患者の理解度や期待,そして相談相手の有無などについて,入院初日の病歴聴取時から積極的に看護師が質問することが必要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2021