特集2 看護学生論文―入選エッセイ・論文の発表
論文部門
手術を受けた患者のドレーン挿入に対する思いとそのニーズ
植村 麻由美
1
1昭和大学保健医療学部看護学科(投稿当時)
pp.731-734
発行日 2008年8月25日
Published Date 2008/8/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1663100997
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序論
周手術期の患者は,手術前だけではなく,手術後も自身の回復状態に不安を抱き,その中でも手術と密接に関連するドレーン挿入についてさまざまな思いやニーズが生じることが考えられる。白石1)はドレーン挿入中の患者は,医療者のドレーン観察時の言動によって不安を募らせることを述べ,また氏家2)は,不安緩和のために患者に排液の性状について説明する必要性について述べている。
このように手術中のドレーン挿入に対する患者心理と看護に関する研究はあるが,現在のところ十分とはいえない状況である。そのため,本研究では,手術を受ける患者のドレーン挿入に対する思いとニーズについて手術を受けた患者自身の視点で経時的に明らかにすることを目的として調査を行ったので報告する。
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