特集 生活の視点で読み解く! 今日の緩和ケア ~患者になにが起こっているのか~
Ⅲ 呼吸をする
呼吸困難のケア
角甲 純
1
1広島大学大学院医系科学研究科/がん看護専門看護師
pp.445-447
発行日 2020年6月15日
Published Date 2020/6/15
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_445
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
- 参考文献
看護師のアセスメント
呼吸困難が日常生活に及ぼす影響
呼吸困難が患者に与える影響については,身体活動が低下する,生きる意欲が低下する,生活の質が低下する,集中力や記憶力が低下するなど,さまざまなことが報告1-3)されている(表1).実際に臨床でも,「息苦しくて寝付けない」,「食事を十分に食べられない」,「トイレに行けない」,「横(臥床)になると苦しいから座って過ごす」といった体験をしている患者に出会うことは少なくないと思われる.このような体験をしている患者に適切な支援を届けるためにも,看護師によるアセスメントはとても重要である.
© Nankodo Co., Ltd., 2020