増刊号 救急・当直マニュアル—いざというときの対応法
Ⅲ.症状からみた鑑別診断
呼吸困難
平野 滋
1
1京都府立医科大学耳鼻咽喉科・頭頸部外科学教室
キーワード:
呼吸困難
,
気管切開
,
上気道狭窄
,
急性喉頭蓋炎
Keyword:
呼吸困難
,
気管切開
,
上気道狭窄
,
急性喉頭蓋炎
pp.91-94
発行日 2019年4月30日
Published Date 2019/4/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1411202029
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
当直医へのコール
●耳鼻咽喉科医が呼ばれる呼吸困難は上気道狭窄によるものである。
●上気道の炎症性疾患が多く,咽頭痛や嗄声を伴うことが多い。
●年齢層,性別はさまざまである。
●異物は幼児〜小児に多いが,多くは下気道異物であるために呼吸器科が担当し,耳鼻咽喉科が呼ばれることは稀である。
●頭頸部癌による上気道狭窄は高齢者に多いが,甲状腺癌による気道狭窄は若年者でもありえる。
●上気道狭窄による呼吸困難の患者はwalk inで来ることが多いが,高度の場合は搬送されてくることもある。
Copyright © 2019, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.