連載 医療現場で 在宅で 使う 使える! ホスピタルアロマセラピーのススメ【2】
緩和ケア・終末期ケアの現場における精油の活用事例 ~あきらめていませんか? 「におい」や「かゆみ」~
佐藤 玲子
1
Reiko SATOH
1
1医療法人長谷川会湘南ホスピタル薬剤科
pp.261-265
発行日 2020年3月1日
Published Date 2020/3/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_kango25_261
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はじめに
当院は医療療養病床60床,地域包括ケア病床44床を有する医療機関である.
入院患者の平均年齢が約80歳と高齢であり,高齢者の緩和医療や終末期医療などにチームで取り組む機会も多くある.
当院では15年以上前よりさまざまな「困った」問題への対応の選択肢の1つとしてホスピタルアロマセラピーを導入している1).
患者自身や家族または,かかわるスタッフが,これまでは「しかたがない」とあきらめていた「困った」こと,とくに緩和ケアや終末期医療の現場において,頻度の高い「におい」と「かゆみ」について筆者が,病棟薬剤師として相談を受け当院で対応している事例について紹介する.
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