特集 消化器外科における周術期栄養療法
Ⅱ.各論 5)移植外科(肝移植手術)における周術期栄養療法
海道 利実
1
1聖路加国際病院消化器・一般外科
キーワード:
肝移植
,
周術期栄養療法
,
サルコペニア
Keyword:
肝移植
,
周術期栄養療法
,
サルコペニア
pp.801-807
発行日 2025年4月15日
Published Date 2025/4/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000004419
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臓器移植には心移植,肺移植,肝移植,膵移植,腎移植,小腸移植があり,各臓器の機能不全が対象疾患である。臓器移植患者は,臓器の機能不全に起因もしくは付随する栄養・代謝異常による低栄養やサルコペニアなどを併発することが多い。さらに臓器移植は高度侵襲手術であり,耐術するためには周術期栄養療法がきわめて重要である。したがって,臓器移植患者における周術期栄養療法は,短期予後向上のカギであると言っても過言ではない。そこで,本稿では,筆者の専門である肝移植を例に,臓器移植における周術期栄養療法の意義と予後向上に果たす役割について,自験例を中心に解説する。

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