連載 外科医の私論
マスメディアとSNSにどう向き合うか
藤原 義之
1
1鳥取大学消化器・小児外科
pp.1240
発行日 2025年11月1日
Published Date 2025/11/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1240
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大阪のがんセンターから山陰地方の鳥取県に赴任して9年が経過した.この9年間は,若手外科医のリクルートとその教育に最も力を入れてきた.その一つが,若者がよく利用するinstagramの活用である.外科教室の日常を面白おかしく発信することで一時は5万人のフォロワーを獲得し,学生や全国の先生方から評価をいただくことが度々あった.いわゆる「バズる」という現象も経験した.このように,SNSはうまく活用すると情報発信の面で誰でも大きな効果を得ることができる非常に有益なtoolである.ただし,近年その普及に警鐘を鳴らす声も少なくない.
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