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誌上シンポジウム がん診療×整形外科「がんロコモ」
放射線治療医からみたがんロコモ—骨転移に対する放射線治療の問題点
Palliative Radiotherapy for Bone Metastases, Focused on the Cancer Locomotive Syndrome:A Perspective of a Radiation Oncologist
中村 直樹
1
Naoki NAKAMURA
1
1国立がん研究センター東病院放射線治療科
1Department of Radiation Oncology, National Cancer Center Hospital East
キーワード:
放射線治療
,
radiotherapy
,
緩和照射
,
palliative radiotherapy
,
脊髄圧迫
,
spinal cord compression
Keyword:
放射線治療
,
radiotherapy
,
緩和照射
,
palliative radiotherapy
,
脊髄圧迫
,
spinal cord compression
pp.1017-1022
発行日 2019年10月25日
Published Date 2019/10/25
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1408201487
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脊髄圧迫や骨折などの骨関連事象を来すと,患者のADLおよびQOLは著しく低下する.がん患者の増加と生存期間の延長に伴い,骨転移患者の骨関連事象に対する診療の重要性が高まっている.
脊髄圧迫に対し,除圧術と放射線治療のどちらを選択するかは難しい問題であり,多職種で協議して治療方針を決定することが望ましい.放射線治療を行う場合は可及的早期に開始することが望まれる.
長管骨の溶骨性骨転移で,骨皮質が3cm以上あるいは50%以上破壊されている場合には,予防的固定術(+術後照射)を行うことが推奨される.放射線治療で骨折リスクが低減できるかどうかに関してはコンセンサスがない.
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