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特集 外科医として押さえておきたい緩和ケア
I. 症状緩和の実際
1. 疼痛
4)癌性痛に対する神経ブロック
Nerve blocks for cancer pain
田島 明子
1
,
鈴木 尚生子
1
,
佐藤 洋
1
A. Tajima
1
,
N. Suzuki
1
,
H. Sato
1
1がん・感染症センター都立駒込病院麻酔科ペインクリニック
キーワード:
癌性痛
,
神経ブロック
,
神経破壊薬
Keyword:
癌性痛
,
神経ブロック
,
神経破壊薬
pp.1045-1050
発行日 2025年9月1日
Published Date 2025/9/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka87_1045
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癌性痛に対する治療の基本は薬物治療である.しかし,薬物治療のみでは十分な鎮痛が得られない症例が存在する.そのような症例では神経ブロックを併用することで,痛みの軽減のみならず患者の日常生活動作(ADL)や生活の質(QOL)を改善できることがある.癌性痛に対する神経ブロックでは神経破壊薬の使用で長期間の効果が期待できる.患者の全身状態悪化により神経ブロックを施行するタイミングを逃さないように,早い段階からペインクリニシャンと連携していくことが望ましい.

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