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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
V. 終末期医療の基礎と実際
1. 疼痛管理
3)疼痛以外の身体的苦痛への対応
The basic and practical approach for terminal care and palliative medicine:dealing with physical pain except cancer pain
小城原 傑
1
S. Ogihara
1
1昭和大学江東豊洲病院消化器センター・緩和ケアチーム
キーワード:
癌患者の消化器症状
,
呼吸困難
,
腫瘍緊急症
,
終末期せん妄
Keyword:
癌患者の消化器症状
,
呼吸困難
,
腫瘍緊急症
,
終末期せん妄
pp.641-649
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_641
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要旨
・現代の癌治療は,「早期/診断時からの緩和ケア」が大事である.
・癌疼痛以外に,腹部膨満感,呼吸苦に対してオピオイドが有用である.
・癌の進行とともに,通常の栄養状態から悪液質へ移行する.
・オピオイドの副作用のうち,便秘は耐性獲得せず,継続的な便秘対策が必要である.
・腫瘍緊急症とは,癌に随伴する症状のうち,早急な介入が必要な病態である.
・鎮静は安易に行わず,多職種で妥当性を評価する.
・看取りに向けた対応では,特にチーム医療が大事である.
・傾聴,共感の姿勢は,緩和ケア医はもちろん,医師の基本姿勢として大切である.
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