Japanese
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特集 イメージング・ナビゲーション技術の現状と未来
III. 下部消化管
3.蛍光ナビゲーションを用いた大腸癌手術
The intraoperative indocyanine green fluorescence navigation for colon cancer
諏訪 雄亮
1
,
渡邉 純
1
,
石部 敦士
1
,
國崎 主税
1
,
遠藤 格
1
Y. Suwa
1
,
J. Watanabe
1
,
A. Ishibe
1
,
C. Kunisaki
1
,
I. Endo
1
1横浜市立大学
キーワード:
ICG
,
蛍光ナビゲーションサージェリー
,
横行結腸癌
Keyword:
ICG
,
蛍光ナビゲーションサージェリー
,
横行結腸癌
pp.59-64
発行日 2024年1月1日
Published Date 2024/1/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_59
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結腸癌,特に肝彎曲から脾彎曲までの結腸癌は癌の局在や血管のvariationによってリンパ流が複雑である.インドシアニングリーン(ICG)を用いリンパ流を術中に描出し郭清の参考にする.肝彎曲部癌のリンパ流は中結腸動脈右枝に沿ったリンパ流であり,上腸間膜静脈(SMV)の左縁までの郭清が必要であるが,腫瘍が横行結腸側の場合は中結腸動脈根部付近のリンパ流も意識した郭清が必要となる.脾彎曲部癌の場合,副中結腸動脈がある場合は副中結腸動脈に沿ったリンパ流が存在する.また横行結腸中央部の癌に対するリンパ流は中結腸動脈領域が中心である.ICGで蛍光されたリンパ流を参考にし,リンパ節郭清範囲を判断することが可能である.
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