特集 外科解剖に基づく腹腔鏡下横行結腸癌手術
術中ICG蛍光観察を用いた腹腔鏡下横行結腸癌手術
渡邉 純
1
,
諏訪 雄亮
1
,
石部 敦士
2
,
大田 貢由
1
,
國崎 主税
1
,
遠藤 格
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科
2横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
キーワード:
横行結腸癌
,
腹腔鏡手術
,
ICG蛍光法
Keyword:
横行結腸癌
,
腹腔鏡手術
,
ICG蛍光法
pp.1223-1228
発行日 2019年7月15日
Published Date 2019/7/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001309
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結腸癌の手術において欧州では,2009年にHohenbergerらによってCME(complete mesocolic excision)の概念が提唱され,転移の可能性のあるリンパ節を含むように全結腸間膜を切除することで,従来の手術と比較して予後が向上する可能性が示された1)。一方,日本においては動脈に沿ったリンパ節郭清(早期癌に対するD2郭清,進行癌に対するD3郭清)が標準術式として行われてきた。いずれにおいても癌細胞が,腫瘍からのリンパ流に沿って流れていき,到達したリンパ節に転移するという理論を背景に,その領域のリンパ流,リンパ節を含む腸間膜を切除するという点で一致している。
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