特集 術前シミュレーション・術中ナビゲーションを駆使した消化管手術
Ⅲ.大腸 3)大腸切除術におけるICG蛍光法を用いた術中腸管血流評価の有用性
長谷川 寛
1
,
塚田 祐一郎
1
,
佐々木 剛志
1
,
西澤 祐吏
1
,
池田 公治
1
,
伊藤 雅昭
1
1国立がん研究センター東病院大腸外科
キーワード:
ICG
,
血流評価
,
縫合不全
Keyword:
ICG
,
血流評価
,
縫合不全
pp.1331-1336
発行日 2019年8月15日
Published Date 2019/8/15
DOI https://doi.org/10.18888/op.0000001347
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大腸疾患に対する手術において,縫合不全は最も重大な術後合併症の1つである。縫合不全の発生にはさまざまな因子が関与しているが,これらの因子のうち再建腸管への適切な血液供給は,縫合不全を回避するための最も重要な因子と考えられている。近年,ICG(indocyanine green)蛍光法が術中の再建腸管血流をリアルタイムに評価する客観的手法として注目されており,縫合不全発生率の低下に寄与する可能性が示唆されている。
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