Japanese
English
特集 内視鏡手術からみえる新しい解剖学
II. 下部消化管
2.蛍光色素でみる横行結腸のリンパ流
Lymphatic flow in the transverse colon visualized by ICG fluorescent imaging
渡邉 純
1
,
諏訪 雄亮
1
,
石部 敦士
2
,
遠藤 格
2
J. Watanabe
1
,
Y. Suwa
1
,
A. Ishibe
2
,
I. Endo
2
1横浜市立大学附属市民総合医療センター消化器病センター外科
2横浜市立大学消化器・腫瘍外科学
キーワード:
横行結腸癌
,
リンパ流
,
ICG蛍光法
Keyword:
横行結腸癌
,
リンパ流
,
ICG蛍光法
pp.463-467
発行日 2022年5月1日
Published Date 2022/5/1
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka84_463
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インドシアニングリーン(ICG)蛍光法により横行結腸のリンパ流観察が可能である.右側横行結腸のリンパ流は辺縁動脈沿いに横行結腸間膜中央に向かって流れ,中結腸動脈(MCA)の左枝からNo.223リンパ節に流れることがあるため注意を要する.横行結腸中央部のリンパ流はMCAの左枝に沿ってNo.223リンパ節に流入する.左側横行結腸のリンパ流は多彩であるが,副中結腸動脈(accessory middle colic artery:acc-MCA)が存在する場合はacc-MCAに沿って流れる.さらに,リンパ流の知見に基づく手術手技の工夫に関しても概説した.
© Nankodo Co., Ltd., 2022