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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
3. 鼠径部の急性非還納性ヘルニア
3. 鼠径部の急性非還納性ヘルニア
Acutely irreducible groin hernia
嶋田 元
1
,
松原 猛人
1
G. Shimada
1
,
T. Matsubara
1
1聖路加国際病院ヘルニアセンター/消化器・一般外科
キーワード:
急性非還納性
,
鼠径部ヘルニア
,
徒手整復
Keyword:
急性非還納性
,
鼠径部ヘルニア
,
徒手整復
pp.545-552
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_545
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要旨
・国際ガイドラインで新たな疾患概念が提案された.
・急性非還納性ヘルニアは緊急的な処置が必要となる腹部救急疾患である.
・絞扼や壊死を疑わせる所見,腹膜炎の所見がない発症後24時間以内の急性非還納性鼠径部ヘルニアには徒手整復を行い,早期手術を検討する.
・徒手整復不成功,絞扼や壊死を疑わせる所見,腹膜炎の所見を伴う急性非還納性鼠径部ヘルニアは緊急手術が必要である.
・清潔度に応じメッシュ治療の適応を判断し,必要に応じて二期的修復を考慮する.
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