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特集 外科修練医必携 これだけは押さえておきたい外科日常診療の基礎
II. 腹部救急の診断・治療
2. 急性腹症
2)各論 ⑥腸閉塞(診断,輸液管理,治療)
Bowel obstruction
須並 英二
1
,
本多 五奉
1
,
若松 喬
1
,
麻生 喜祥
1
,
飯岡 愛子
1
,
吉敷 智和
1
E. Sunami
1
,
K. Honda
1
,
T. Wakamatsu
1
,
Y. Aso
1
,
A. Iioka
1
,
T. Kishiki
1
1杏林大学消化器・一般外科
キーワード:
腸閉塞
,
大腸癌
,
保存的治療
Keyword:
腸閉塞
,
大腸癌
,
保存的治療
pp.539-544
発行日 2024年4月20日
Published Date 2024/4/20
DOI https://doi.org/10.15106/j_geka86_539
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要旨
・腸閉塞は日常臨床においてまれならず遭遇する病態である.
・原因は,術後の癒着,腫瘍,内ヘルニアなど多岐にわたる.
・原因と病態に応じた治療方法の選択が重要である.
・治療方法としては,入院のうえでの絶食やイレウス管留置などの処置による保存的治療から緊急手術まで多岐にわたる選択肢が存在する.
・閉塞性大腸癌は特殊な対応を必要とするoncologic emergencyの一つである.
・従来,腸管の通過障害をイレウスと称してきたが,ileusとは機能性の腸管麻痺をさす用語で閉塞機転の存在する腸閉塞とは区別されるべきものである.
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