Japanese
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特集 大腸内視鏡のトラブルシューティング
[ゲートキーパーとしての外科のトラブルシューティング]
ゲートキーパーとしての外科のトラブルシューティング
Surgical intervention as a troubleshooter for endoscopic complications
須並 英二
1
,
吉敷 智和
1
,
本多 五奉
1
,
麻生 喜祥
1
,
飯岡 愛子
1
,
片岡 功
1
,
金 翔哲
1
,
大野 亜希子
2
,
久松 理一
2
Eiji Sunami
1
,
Tomokazu Kishiki
1
,
Kazuna Honda
1
,
Nobuyoshi Aso
1
,
Aiko Iioka
1
,
Isao Kataoka
1
,
Sangchul Kim
1
,
Akiko Ohno
2
,
Tadakazu Hisamatsu
2
1杏林大学医学部消化器・一般外科
2杏林大学医学部消化器内科
キーワード:
外科治療
,
偶発症
,
保存的治療
Keyword:
外科治療
,
偶発症
,
保存的治療
pp.416-420
発行日 2024年3月25日
Published Date 2024/3/25
DOI https://doi.org/10.24479/endo.0000001289
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はじめに
近年本邦における大腸癌の増加に伴い,大腸内視鏡検査の必要性は著しく増加している。大腸内視鏡検査に際してはさまざまな偶発症が存在するが,そのなかで外科的治療の適応が考慮される頻度の最も高いものは穿孔であり,次いで出血とされる。観察のみでの大腸内視鏡かEMR,ESDなど治療を伴う大腸内視鏡かなどでそれらの発生頻度や外科治療が必要となる頻度は異なる1)。また,外科治療の適応は,一律に決定されるものではなく,患者背景,偶発症の起こるタイミング,発生時の腹部所見などさまざまな要素により外科治療の必要性は判断される。さらに外科治療に際しては同一の病態であったとしても,アプローチ方法(開腹で行うか,腹腔鏡下に行うか),手術術式(単純閉鎖術,腸管切除術,人工肛門造設など)の選択は外科医によりあるいは施設により異なる。本稿では,大腸内視鏡における偶発症,特に穿孔症例に対する外科治療に関して概説する。
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